Iroha Tamaki

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アフリカ大陸北部、北アメリカ大陸北部、ユーラシア大陸。詳しくは、ヨーロッパではスコットランド、スペイン、アルプス山脈からバルカン半島スカンジナビア半島まで。アジアでは、ロシア各地、中国、日本までの地域と、トルコやコーカサス山脈からヒマラヤ山脈までや、中東。北アメリカでは、メキシコからアメリカ西部にかけて、カナダ各地。

冬季に南下することもある。日本では亜種イヌワシが周年生息する(留鳥)。

全長75 - 95センチメートル。翼開張168 - 220センチメートル近くになる。全身の羽衣は黒褐色や暗褐色。後頭の羽衣は光沢のある黄色で、英名(golden=金色の)の由来になっている。尾羽基部を被う羽毛(上尾筒、下尾筒)は淡褐色。中雨覆や風切羽基部の色彩は淡褐色。

虹彩は黄褐色や淡橙色。嘴基部や嘴基部を覆う肉質(ろう膜)、後肢は黄色で、嘴の先端は黒い。

幼鳥は後頭から後頸にかけて淡褐色の縦縞が入る。尾羽の基部や初列風切、外側次列風切基部の色彩が白い。虹彩は暗褐色。

開けた森林や草原などに生息する。

食性は動物食で、哺乳類、鳥類、爬虫類、動物の死骸などを食べる。日本ではノウサギ、ヤマドリ、ヘビ類が主で、とりわけノウサギがもっとも重要な餌である。

上空から獲物を発見すると、翼をすぼめ急降下して捕らえる。通常は単独で獲物を捕らえるが、1羽が獲物の注意を引きつけもう1羽が獲物の後方から襲い掛かることもある。珍しいケースでは小ジカを襲う。

繁殖形態は卵生。断崖や大木の樹上に木の枝や枯草などを組み合わせた巣を作る。営巣場所が限られるため毎年同じ巣を使うことが多い。日本では2-3月に1回に1-2個の卵を産む。主にメスが抱卵を行い、抱卵日数は43-47日。育雛も主にメスが行い、育雛期間は70-94日で通常は1羽のみ育つ。雛は孵化してから65-80日で飛翔できるようになり、3か月で独立する。生後3-4年で性成熟し、生後5年で成鳥羽に生え換わる。