Sayaka Miki

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ガンビアブルンジモーリタニアでは絶滅したが、エスワティニに再導入された。

胴長(体長)6 - 7.5メートル。尾長1 - 1.3メートル。肩高3 - 3.9メートル。最大体重10トンと、現生する陸棲動物では最大種。皮膚は分厚く、多くの皺がある。皺の多い皮膚は、水浴びにより水分を蓄えるのにも適している。皮膚の色彩は灰色。老齢個体ではピンク色。

耳介は非常に大型で幅広く、放熱や体温調節などに役立つと考えられている。門歯(牙)は、雌雄共に発達する。オスでは最大350センチメートルに達する。この牙は争いや、塩や木の根を食べるために土を掘る時に用いられる。生後30年ほどのオスは、興奮すると側頭部から液体が分泌される(マスト)。鼻の先端には、上下にそれぞれ1つずつ突起がある。

2014年に発表されたゲノム配列が決定している哺乳綱13種の嗅覚受容体の解析では、本種の嗅覚受容体の機能遺伝子数は1,948(比較対象として他種ではラット1,207、ウシ1,186、マウス1,130、ウマ1,066、イヌ811、ヒト396など)という解析結果が得られている

出産直後の幼獣は肩高85 - 140センチメートル、体重90 - 135キログラム。

サバンナや森林に生息する。100 - 3,700平方キロメートルの行動圏内で生活する。メスとその幼獣からなる少なくとも3 - 10頭の群れを形成する。群れが代を重ねることで数百から1,000頭に達する大規模な群れに発展することもあるが、通常は分散する。群れでは、採食場や水場などの情報が共有・伝承される。オスは生後12 - 16年で群れを離れ、単独もしくは若いオスのみの繋がりの緩い群れを形成し生活する。幼獣のいる群れに危険が迫ると、成獣が幼獣の周囲を囲うようにして保護する。水浴びを好み、泥浴びを行った上で岩や木に体を擦り付ける。

食性はほぼ植物食で。基亜種は、主に草を食べる。地域によっては、600種の植物を食べていた例もある。1日あたり、100 - 300リットルの水を飲む。乾季に水が無くなった時は、干上がった川底などの地面を牙や前肢で掘って水を探す。

繁殖様式は胎生。発情間隔は16週間。繁殖期になるとオス同士で発情したメスを巡って争う。通常は地域で優位のオスが決まっておりそのオス以外は交尾を行わないが、マスト状態の興奮したオスは優位のオスに戦いを挑む。妊娠期間は22か月。1回に1頭の幼獣を産む。出産間隔は4 - 9年。授乳期間は2 - 3年。メスは生後10年で性成熟するが、生後15 - 18年で初産を迎える。寿命は60 - 80年。